電動キックボードの公道を走るためのポイントまとめ

2019年にクラウドファンディングから開発された「Sunameri」をはじめ、最近は ”公道を走れる電動キックボード” がちょっとした注目を集めています。しかし一概に「ナンバー取得」すれば良いというわけではありません。

保安基準を満たしていないと整備不良車両運転となり、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられるので要注意。本記事では電動キックボードで公道を走るために知っておきたいポイントをまとめました。

電動キックボードは公道を走ることができる?

私道や制限のないレジャー施設、公園での使用が主とされてきた電動キックボードですが、じつは公道を走れるモデルも存在します。ただし購入後すぐに走れるというわけではなく、公道へ出るためには、一定の条件をクリアした上で、ナンバー登録などの法的手順が必要となります。

最近は最高速度40kmといったハイパワーモデルも出ていますので速度制限には注意が必要ですが、交通ルールを守れば電動キックボードでの通勤や移動も可能となるのです。

公道を走るための必要なこと

公道を走るためには、

  • 運転免許を保有している
  • 道路車両上の保安条件を満たしている(前照灯、番号灯、方向指示器など)
  • ナンバープレートを車体へ取りつける
  • 自賠責保険に加入する
  • 税金をおさめる
  • ヘルメットを着用する

といった条件をクリアすることが必要です。

免許証を準備する

公道を走るために、最重要ともいえる運転免許。電動キックボードは原付扱いとされることが多いですが、定格卯出力が1000W以上 (125ccクラス以上) のものは普通二輪扱いとなります。モデルに応じた免許を保持しているか今いちど確認しましょう。

これによって役場での手続きが変わる場合もありますので、もし自分のモデルがどちらに分類されるのかわからない場合は、販売店またはメーカーのサポートセンターへ直接確認することをおすすめします。

保険に入る

自賠責保険にも加入することも、義務となっています。

  • 自動車損害賠償責任保険
  • 自動車損害賠償責任共済

どちらかに加入することが必須で、違反した場合は罰則(1年以下の懲役または50万円以下の罰金)が課せられる可能性があるので忘れずにはいりましょう。

損保ジャパン日本興亜などは、ネットで24時間受け付けており、また最近ではファミリーマートなど各種コンビニでも申し込みができるようです。

保安部品とナンバーを付ける

公道を走るためには、

  • 前後輪ともにブレーキがある
  • 前照灯、後写鏡、尾灯、制動灯、方向指示器が整備されている

といった”道路運送車両の保安基準”を満たす必要があります。「公道走行可能」とうたわれている商品でも、保安部品が付属されている場合もあれば、自ら用意しなければならないモデルもあります。これらが欠けていると合法で走ることはできないので注意が必要です。

ナンバー取得は、自身が住所登録をしている市町村役場で行うことができます。

税金をおさめる

ナンバー取得に伴い、税金もかかってきます。軽自動車税は4月1日時点で保有している人に対して課されます。つまり年度の途中で登録した場合は、翌年度から課税されます。たとえば平成31年4月2日登録にした場合、令和年2年度分から課税されます。

おおよそ5月のゴールデンウィーク前後に登録されている住所あてに、「納税通知書」が届きますので期限内に支払えばOKです。原付、軽二輪など区分によりますが大体5,000円以内で済むようです。

ヘルメットを装着する

道路においては、車道の通行が原則です(歩道を通行することはできません)。またヘルメットの着用をするなど、原付、普通二輪の区分に準じた通行方法に従う必要があります。

ヘルメットは、ちょっとコンビニへ、ちょっと駅までといった場合でも必要になります。もしなにも無い状態(ノーヘル)で公道へ出た場合、ヘルメット着用義務違反として違反点数が加算されます。安全に走行するためにも規則は守るようにしましょう。

公道走れる電動キックボード

Airwheel Z5 

出典元 : Airwheel TOKYO

Airwheel Z5は公道走行することを前提として作られた高性能キックボードです。最高速度は20km/時、走行距離は最長15kmで本体価格は129,600円 (税込) 。私有地や制限のないレジャー施設ではこれだけでも使えますが、これに37,800円 (税込) の公道モデルキットをプラスすると、公道走行のための基準を満たすボディが完成します。

公道モデルキットにはハーネス、バックミラー、ウィンカー、テールランプ、ナンバーフレーム等の保安部品があり自分でいちいち買いそろえる必要がないのがメリットです。

X-TREME X2000EVO TURBO リチウムプレミアムGold Edition 2020年model

出典元 : 株式会社ビークルファン

最高時速は50km/時 (70kg負荷時) と非常にハイパワーなこちらのモデルも、上に記した公道を走るための条件をクリアしやすいモデルとなっています。タンデムシートを着用すれば、公道での2人乗りの走行も可能とのこと。

販売サイトには ”保安部品有り” と書かれていますが、もし公道走行用に購入する場合は、保安基準を満たすパーツがすべて揃っているかあらかじめ販売店と確認することがおすすめです。

まとめ

電動キックボードで公道を走るために必要なこと、また公道が可能となるモデルを紹介しました。法的にはアウトだと思われますが、六本木で電動キックボードに乗っていると、警察に怒られると思いきや、「良いの乗ってるね〜」と褒められたという声も聞きました。

それにきちんと手続きを踏めば、合法で堂々と公道を走れるのです。もちろん公道に出る以上は危険も隣り合わせ。ヘルメットをかぶり、安全に充分注意をしくことで快適な移動が楽しみましょう。

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