電動スケートボードを公道で乗るとどうなるか調べてみた

 

Youtubeでelectric skateboardと検索すると、公道を電動スケボーで走り抜けるクールな動画を見ることができます。
でも日本人が公道で電動スケボーを使用している動画を見つけることは難しいですよね。

もし見つけたとしても、コメント欄に「違法じゃないの?」などのコメントがついていることが多いです。

このような状況から、日本で電動スケボーを走行することはできるのか?ということについて気になる方も多いはずです。

今回は”公道で電動スケボー乗っちゃだめなの?in日本”について調査した結果、
そして電動スケボー以外の電動モビリティの公道での利用可否についても調査していますのでチェックしてみてください。

日本の公道で電動スケボーを走行するのは可能なのか?

そもそもスケボー自体が公道で走行してはいけない

そもそも論になりますが、「道路交通法第76条4項の3」は次のようにある条件下において公道でのスケートボードの使用を禁止しています。

何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。

交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。

交通の頻繁な”ってどこからが”頻繁”なのか?と皆さん疑問に思うのではないでしょうか。

コレに対する明確な線引はありませんが、昭和34年4月16日の名古屋高等裁判所の判決の中では、

1時間あたり、原付30台、自転車30台、歩行者20名程度の場合は、交通のひんぱんな場所とはいえない

とされています。

しかし、自分がスケボーを乗って移動する予定の道すべての交通量を把握するなんて現実的には不可能ですよね。

ですから、路上でスケボーに乗ることは見方によっては違法、好意的に見てもグレーということになります。

電動スケボーで公道を走ると捕まるのか

では、実際に公道で電動スケボーを使用するとどうなるのか?特に捕まってしまうのか?というところに注目しましょう。

まず、実例を見てみますと、路上でスケボーに乗った男性4人が道交法違反容疑で書類送検されるという事例が起きています。

名古屋・栄の歩道でスケボー、書類送検 道交法違反容疑:朝日新聞デジタル

公道で電動スケボーではなく普通のスケボーに乗っていた男性たちが、注意を受けたにも関わらず走行を再開したためその悪質性を認めた警察により送検されたという事例です。

つまり、電動かそうじゃないかに関わらず、公道でのスケボー利用は刑法上のペナルティーを受ける可能性があるということです。

その上、電動スケボーは道路交通法や道路運送車両法上、原動機付自転車に区分されます。そのため、道路運送車両法の保安基準に基づく、前照灯、方向指示器等が整備されないまま(つまり、購入した状態)では、整備不良車両運転が適用、道路交通法の違反として処罰される可能性があります。

この場合は罰則として「3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」が課せられます。

そのうえ、電動スケボーでは自動車損害賠償責任保険や自動車損害賠償責任共済の契約をすることができません。これら強制保険の契約を行っていないと罰則として「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が適用されることもあります。

更に最も悪い場合は、先ほども書いた通り電動スケボーを原動機付自転車としてみなされると、無免許運転で逮捕される可能性もあるのです。この場合は「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」が科せられます。

よって、電動スケボーを公道で使用すると捕まる可能性があると言えるでしょう。

スケボー以外の電動モビリティで公道を走ることはできるの?

電動モビリティの種類はどんなものがある?

本記事では、電動スケボーを中心にご案内しておりますが、スケボー以外にも電動で走るモビリティは多数存在します。

電動自転車

すっかり日本でも普及が進んだ電動自転車。こちらは公道を走行しても良いのかというと…

もちろん走行OKですね。ただし、型式認定を取得している自転車かどうかをきちんと確認したほうが良いです。

自転車の型式認定とは、自転車の製造者・販売者が任意で取得することができる、国家公安委員会が認定するものです。
任意と説明した通り、型式認定が無いと公道走行ができない!というものではなく、あくまで取得することができるという認定となります。

型式認定を取得している自転車は、簡単に言えば一定以上の品質があると認定されているというものです。また、「電動自転車」として販売しているものの中には「電動スクーター」に類似するものがあり、厳密には公道走行ができないものもあります。型式認定は「自転車」または「電動アシスト自転車」で取得をするものなので、型式認定のあるモデルは公道走行ができる、と認識することができるので、安心して購入し、公道走行することができるというわけです。

電動キックボード

2021年ごろから、日本国内においても実装実験やシェアリングサービスを開始したりと普及が進んでいる電動キックボード。
こちらは公道走行ができる機種とできない機種があります。

電動キックボードは、車両としては「原動機付自転車」に分類され(※モーター出力により例外もあります)基本的には原付と同じ装備が必要です。

具体的には、

  • ナンバープレートの取り付け
  • 自賠責保険への加入
  • ウィンカーやミラーなどの保安部品の完備(保安部品はこちらからご確認いただけます)
  • ヘルメットの装着、原付免許の携帯

が必要となります。
結構調べるのが面倒くさそう…という印象です。

一台10万円前後するものも多いので、せっかく買ったのに公道走れないの!?という事態だけは避けたいですよね。

ショッピング検索で「公道走行 電動キックボード」と調べて、出てくるモデルが全て公道を走れるわけではないので、説明文をしっかり読みたいところです

Hs024 アイキャッチ

電動キックボードでの通勤!折り畳みで公道を走るのが最高

6月 23, 2021

公道走行できるモデルとして人気があるのは、

COSWHEELというモデルです。価格は12万6500円(税込)ということで料金は平均的です。(他には15万円オーバーの物も多数…)

なんといっても、調べるのが面倒な保安部品が全て揃っているというところと、ナンバー&自賠責保険の加入をスムーズに行えるガイドブックが付いてくるところが魅力。買ったはいいものの全く手続きを進められない…という事態は防げそうです。

サドルがついていて、キックボードモードと、スクーターモードの切り替えができるので、長距離&短距離に柔軟に対応できそうです。

公道走行ができるか、できないか、自分の持っている電動キックボードを確かめるのが面倒で、自信がないという方は思い切って乗り換えるのもありかもしれません。

世界の公道で電動スケボーは走っているのか?

話は電動スケボーにもどりますが、
アメリカのカリフォルニア州やニューヨーク州では、電動スケートボードの公道における走行が合法化されています。

また、その他の州や国でも電動スケートボードの法律上での扱いについては議論がなされているところです。

一方で環境問題や渋滞問題などの現実に目を向けると、排気ガスを出さずに小回りが効く電動スケートボードが交通手段として活用されている場所は世界中で見つけることができます。

まとめ

  • そもそも公道でスケボーに乗ること自体がグレー(電動か否かに関わらず)
  • 日本の公道において電動スケートボードを使用すると逮捕される可能性がある。(しかも罰則はしっかりと重たい)
  • 世界レベルでは、電動スケートボードは渋滞を解消する可能性を秘めたクリーンな移動手段として注目されている。

いかがでしたか?この記事を読んだ皆さんは”公道での電動スケボーの走行”が法律的に危険であることを理解していただけたと思います。

ですから、電動スケートボードに乗るときは許可された場所(スケートパークや私有地)で楽しむようにしましょうね!

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