【2020年版】アウトドアで活躍期待!電動モビリティを使える場所

近年、活躍の場が広がっている電動モビリティ。「小型電動モビリティ」「電動アシスト自転車」「電動車いす」「電動バイク」「電動キックボード」と、利用シーンに合わせ多様化しています。

欧米では、街中のちょっとした移動に便利なモビリティサービスが人気です。またフードデリバリーサービスでも活躍しています。

日本でも、田舎道の移動手段や都心の渋滞緩和、そして高齢化社会に向けた高齢者の移動ツールとして注目されています。

今回は注目の次世代型移動ツール、電動モビリティの利用事例をアウトドアシーンを中心に紹介していきます。

電動キックボード・セグウェイ:風を感じて公園散策

電動モビリティの中でも人気の「電動キックボード」や「セグウェイ」は、広い公園内を移動するのに便利なツールです。風を肌で感じながら四季折々の風景を眺められて、普段の散歩とはひと味違った公園散策が楽しめます。

電動キックボードステーション「稲毛海浜公園」

千葉市の海浜ニュータウンの前にある「稲毛海浜公園」は、東京湾沿岸に面し、広さ約83ヘクタールの総合公園です。

電動キックボードで走行可能で、ビーチセンター前など公園内の3か所に電動キックボードのステーションが設置されています。

【料金】スタンダード:ロック解除100円+25円/分
    ライドパス:1時間パス850円、1日パス2,000円

【注意】利用には、精算までできる「WIND」のアプリをダウンロードします。ヘルメットの着用と免許証(原動機付自転車が運転できる免許証)の携帯が義務付けられています。走行可能なエリア内限定です。方向転換は手押しで行う必要があります。

「三陽メディアフラワーミュージアム」をはじめ、「語らいの森・想い出の森」「稲毛海浜公園プール」などがある広大な園内を、爽快に周れます。

セグウェイで楽しむ「国営武蔵丘陵森林公園」

埼玉県にある「国営武蔵丘陵森林公園」は、比企郡と熊谷市をまたぐほどの広大な国営公園です。その広さは304ヘクタール、東京ドーム約65個分の広さです。

公園のイベントとして、定期的に「森林公園セグウェイツアー」が開催されています。
【料金】1名8,000円(公園入園料別)※事前予約制

【対象】16歳以上、重量45kg以上118kg未満(70歳くらいまで)

【内容】事前講習・乗車練習:30分、園内ツアー90分、ガイド案内付き

【注意】ヘルメットの着用と免許証(普通自動車免許証か普通自動二輪免許証)携帯が義務付けられています。

森林公園内の魅力でもある、広大な敷地にある四季折々の草花を、セグウェイを利用して思う存分楽しめるでしょう。

公園での注意事項!

電動キックボードは原動機付自転車、セグウェイは小型特殊自動車とみなされるので、走行時には必要な免許証の携帯とヘルメット着用が義務付けられています。

電動キックボードには、ライトや方向指示器、ナンバープレートなどの車両装備も必要になります。

電動キックボードやセグウェイは、私有地や許可のある施設で利用することが大前提です。公園では基本的に自分で所有する電動モビリティは利用できませんので、注意しましょう。

電動アシスト自転車:キャンプの便利ギア!

電動アシスト自転車は、坂道でも快適に走行できるので、買い物や通勤・通学などの日常シーンで、幅広い世代に利用されています。

電動アシスト自転車は、アウトドアの代表格でもあるキャンプでも活躍します。キャンプ場周辺の観光スポット巡りや、広大な場内のちょっとした移動に、便利に利用できます。

周辺をアクティブに散策「芦ノ湖キャンプ村」~オートキャンプサイト~

「芦ノ湖キャンプ村」は、箱根にある芦ノ湖畔唯一のキャンプ場です。箱根は、都内や近隣県からのアクセスも良い、日本屈指の観光地です。

別荘風のコテージから本格アウトドアキャンプ、駐車場、BBQ場、共同浴場、電源設備など、施設が充実しているので安心して楽しめます。

【料金】ケビン棟宿泊施設:8,400円~
    テントキャンプ1,200円~
    オートキャンプ(車の乗り入れOK)4,500円~

キャンプ場周辺には、パワースポットとして有名な「箱根神社」や「九頭龍神社」、2種類の泉質で源泉かけ流しの温泉が楽しめる「箱根高原ホテル」など多くの観光名所が点在しています。

電動アシスト自転車を利用すれば、キャンプ村を拠点に、手軽に観光名所を楽しめるでしょう。

キャンプ場敷地内も楽々移動「湖畔キャンプ場」

「湖畔キャンプ場」は富士五湖の1つである西湖に面した、広い敷地のキャンプ場です。バンガローやオートキャンプなど、さまざまなスタイルでキャンプが楽しめます。

【料金】バンガロー:6.200円~
    オートキャンプ(テント):大人1,500円、子供1,000円
    車(1台)1,000円、バイク500円、キャンピングカー2,000円

電動アシスト自転車があれば、駐車場・炊事場・管理棟・売店・シャワー室・トイレなど、施設間のちょっとした移動に便利です。

また、食材やアウトドアグッズも調達できる「フォレストモール富士河口湖」への買い物にも利用できます。

キャンプのお供におすすめ「折りたたみ電動アシスト自転車」

電動アシスト自転車は、自転車をこぐ力を電動モーターがサポートするタイプなので、免許証の携帯は不要です。どこでも誰でも利用できるのがメリットと言えるでしょう。

折りたたみタイプであれば、サイズがコンパクトになるので、車の荷台に載せてスマートに持ち運べます。

キャンプのお供におすすめな折りたたみ電動アシスト自転車は、重量と走行距離が選ぶポイントになります。

(参考商品)
・「HoldOn」:重量約16kg、走行距離約100km
・「TRANS MOBILLY NEXT140」:最軽量約11.3kg、走行距離24km

次世代型移動ツール、電動モビリティの事例を紹介

電動モビリティを利用することで、交通渋滞の緩和、高齢者の移動手段確保、CO2排出量の削減など、社会的課題・環境問題の解消が期待されています。
さまざまな電動アビリティの利用事例を紹介します。

カーシェアリングサービス:超小型電動モビリティ

「超小型電動モビリティ」は、普通自動車(一般的なクルマ)よりも排気量が少ないモーターやエンジンを搭載した、環境にやさしい車両です。走行するためには普通自動車免許が必要となります。

1人~2人乗りのコンパクトカーで、小回りがきくことから、手軽な移動手段として利用可能です。配達、カーシェアリング、地域の新しい移動ツールとして、導入が進められています。

【利用・導入事例】
・「乗り捨て型カーシェアリングサービス」
タイムズ24は、都内30か所で超小型モビリティを30台を提供しています。

・「配達サービス」
セブンイレブンでは、買い物が難しいとされる環境の地域で、超小型モビリティを利用した商品の配達・食事配達サービスを提供しています。

人にやさしい歩行領域モビリティ:電動車いす

「電動車いす」は、車輪が4個で、電動モーターで動く車いすです。前後左右の動きを、手元のレバーで操作できます。

電動車いすは、他の電動モビリティとは違い、道路交通法上「歩行者」に分類されます。免許が不要なので、免許返納後の高齢者の利用も可能です。また要介護認定の方には介護保険も適用され、低コストでレンタルできます。

【今後の活躍】
ショッピングモールや空港などの公共施設で、電動車いすのシェアリングサービスが考えられています。

シンガポールでシェアリングサービス:電動キックボード

「電動キックボード」は、バッテリーが搭載され、電動モーターで走行できるキックボードです。コンパクトなサイズで、小回りがきき、スマートに移動できるのが特徴です。

【海外での事例】
欧米を中心に、街中の移動に便利なシェアリングサービスやフードデリバリーなどで、電動キックボードの普及が急速に広まっています。

シンガポールでも電動キックボードのシェアリングサービスが開始されました。

・走行許可:歩道、自転車道路、公園と緑地を結ぶ「パーク・コネクター・ネットワーク」を走行可能。

・対象者/免許:16歳以上で登録制。運転免許証は不要です。ヘルメット着用は義務ではありません。

期待の次世代型移動ツールでアウトドアを楽しもう!

電動モビリティの導入について、日本では道路交通法などの規制をどうクリアするかという課題があるものの、さまざまなシーンでのさらなる利用拡大が期待されています。

ルールを守り、日常だけでなくアウトドアシーンでも電動モビリティを便利に楽しみましょう。

【参考文献】
https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/miraitoshi/tokku/kickboard_riyou.html#erea
https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/mihama/inagekaihinkoen.html
https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/miraitoshi/tokku/documents/ereainage1912.pdf
https://www.segwaysmile.jp/tour/shinrin/index.html
https://www.shinrinkoen.jp/about.html
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesf5018.htm
https://campmura.com/stay/autocamp/ 

湖畔キャンプ場について


https://holdon.tokyo/
http://www.gic-bike.com/tm_lp/tm14_tm16-next.html
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mobility/pdf/004_03_02.pdf
https://www.mlit.go.jp/common/001299643.pdf
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mobility/pdf/003_10_00.pdf