電動キックボードで公道を走るのに必要な仕様は?

電動キックボード 公道 仕様

次世代のモビリティとして世界各地で活用されるようになった電動キックボード。海外では数年前から都市部での通勤や観光などに利用され、オーストリアのウィーンではレンタルサービスも展開されています。

身近になりつつある電動キックボードですが、日本では基本的に公道走行ができません。しかし保安基準を守り申請を行えば公道を走れる電動キックボードも存在するのです。

この記事では、電動キックボードで公道を走るために押さえておきたいポイントをご紹介します。

電動キックボードは公道を走ることができる?

電動キックボードは基本的に公道を走れないのですが、一定の条件をクリアして必要な手続きを行えば公道走行ができるようになるモデルもあります。

公道を走るためにはまず車両の保安基準を満たす必要があります。もし公道走行を前提に電動キックボードの購入を考えるのであれば、元々付属しているものや公道走行キットをオプションで購入できるモデルがおすすめです。

満たしていないと整備車両運転となり罰則が課せられますので注意が必要です。

法律的には原動機付自転車

電動キックボードは法律的には、「原動機付自転車」または「普通自動二輪車」に区分されます。

そのため公道を電動キックボードで走るには、本体が道路運送車両法の保安条件を満たし、ナンバープレート申請を行い車体に取り付ける、など必要な法律をひとつひとつクリアしていく必要があります。

またそれだけではなく、自賠責保険への加入や、税金納付、交通ルールを守りヘルメットを着用することも義務となります。

電動キックボードで公道を走るのに必要な仕様

押さえておきたいポイント

  • ナンバープレートの申請、取り付け
  • 保安部品の入手、車両整備
  • ヘルメット着用
  • 必要な自動車保険への加入

について細かく解説していきます。

ナンバープレート

ナンバーの取得は、本人が住所登録をしている最寄りの市町村役場で行うことができます。必要な書類は、

  • 販売証明書、または譲渡証明書
  • 印鑑
  • 身分証明書
  • 軽自動車税(報告)書兼標識交付申請書(原動機付自転車・小型特殊自動車)

役場によっては手数料がかかったり、必要書類が異なったりする場合があるので、該当役場のホームページを確認してみることをおすすめします。

事前に確認をしておくと当日の手続きもスムーズに進むでしょう。

保安部品

公道を走るためには、道路運送車両の保安基準を満たす必要があります。

電動キックボードにおいての保安基準チェックポイントは、

  • バックミラー
  • 方向指示器(ウインカー)
  • 前照灯(ヘッドライト)
  • 番号等(テールランプなど)
  • ナンバープレート
  • 独立した2系統のブレーキ(前後輪)

がついているかどうかです。ちなみに違反すると3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられるようです。自分の保安のためにもしっかり守りましょう。

ヘルメットを着用

公道に出る以上、ヘルメットの着用は義務です。もしノーヘル状態で公道走行を行った場合、ヘルメット着用義務違反となり、警察に捕まった場合は違反点数が加算されます。これも自分の身の安全のためにしっかり守りましょう。

道路においては車道の通行が原則となり、歩行を走ることはできません。電動キックボードは結構なパワーを持っているので、他の歩行者や車両にも注意を払うことで、より安全な走りを楽しむことができるでしょう。

保険に入る

公道を走る場合は、下記どちらかの保険に入ることが義務づけられています。

  • 自動車損害賠償責任保険
  • 自動車損害賠償責任共済

ちなみにナンバープレート申請、車両保安基準を満たしていても、保険に入っていないと公道を走ることはできないので要注意。

いまはコンビニや、ネットで簡単に入れるので、手続き自体はさっと終わらせることができます。損保ジャパン日本興亜などでも、原付、250cc以下のバイク用の保険などが用意されていて24時間加入できます。

公道で走れる仕様の電動キックボード

Airwheel Z5 (エアウィール Z5)

airwheel z5出典元 : Airwheel Tokyo

「Airwheel Z5 Bagln200」は公道走行を考えて作られた高性能キックボードです。最長走行距離は15km、最高速度は20km/時で本体価格は129,600円 (税込)。

公道モデルキット (37,800円 税込) をオプションで買うと、保安基準を満たすための部品がついてくるので、簡単に公道走行用の車体に整備することができるのがポイントです。

Sunameri (スナメリ)

sunameri (スナメリ)

出典元 : CAMPFIRE

2019年にクラウドファンディングにより開発された、公道走行可能なキックボード「Sunameri」。フルカーボンで実現した軽くて丈夫ボディと、便利で面白く走りやすい、人々が思うニーズをまさに形にした商品です。

2019年7月現在は完売となっており次回のプロジェクトについてアナウンスはありませんが、大人の心をもくすぐる商品です。

まとめ

日本でも公的機関が注目しているものの実際に法整備が追いついていないのが電動キックボードの現状。

そのため販売サイトでは「許可された公園やレジャー施設、私有地での使用のみ」と書かれていることも多いのですが、きちんと条件をクリアすれば日本でも公道を走ることができます。

この記事では公道走行をするために必要な

  • ナンバープレートの取得
  • 保安基準と車両整備について
  • 守るべき交通ルール(ヘルメットなど)
  • 加入が必要な保険

と公道で走れる実際のモデルをご紹介しました。ちなみに電動キックボードは原付扱い、普通二輪扱いになるため、ナンバープレート取得にともない納税義務も生じます。

トラブルを避けるためにも全ての基準をクリアできているか確認してから公道に出ると安心でしょう。

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7月 26, 2019