電動キックボードでモーター出力2000Wは存在する?2000Wがどれくらいすごいのかまとめてみた

近年ひそかに注目を集めはじめている電動キックボード。従来のキックボードとは違い、片足で蹴りだせば、バッテリーとモーターで爽快な走りを実現する非常にシンプルで便利な乗り物です。その機能性やかっこよさから、大人も夢中になる人が増えてきています。

本記事では電動キックボードのなかでもパワーは最大級、2000Wクラスの電動キックボードについてまとめてみました。

電動キックボードで2000Wって存在する !?

2000Wの電動キックボードは存在しませんが、”最高出力2000Wの電動キックスクーター” は存在します。この2つは形が似ているので混同されがちですが、正確には座席があるものが電動スクーターです。ときには電動バイクとも呼ばれています。

最高出力2000Wといったら、70kgの人を乗せた常態で最高速度50km/時を出すパワーを持っているので、原付や小さいバイクなみのスピードを楽しむことができます。コンパクトで場所をとらない電動スクーター(キックボード)は、自動車に積みこんで、レジャーや出先での移動手段としても役だちます。また本体が道路運送車両の保安基準を満たし、ナンバープレート申請など必要な手順をふめば公道でも走ることができます。

電動スクーター X-TREME X2000EVO TURBO リチウムプレミアムGold Edition 2020年model

出典元 : 株式会社ビークルファン

こちらが実際に市場に出ている2000Wの電動キックスクーターです。車体重量は30.7kgとしっかりした作りになっており、ダンデムシートを着用すれば2人乗りの走行も可能に!バッテリーをフル充電すれば、最高で30〜40kmを走行することができます。

価格は148,000円と若干お高めですが、その分衝撃を吸収する油圧式サスペンション、ライト、ディスクブレーキシステムなど、十二分な機能が備わっています。

公道で走るためには、

  1.  運転免許を保持している
  2. 前照灯、番号灯、方向指示器が整備されている
  3. 自責賠償保険にはいっている
  4. 税金を納める
  5. ヘルメット着用など、交通法令を守る

といった法律を守ることが必要です。手続きがない場合、公道で走ることはできず、私有地または許可されたレジャー施設、公園など限られた場所での使用となります。②については、電動スクーター本体が”道路運送車両上の保安基準に適合しているか”がキーとなりますので、購入前に販売店へ確認することをおすすめします。

こちらの動画ではX-TREME X2000EVOシリーズの魅力がこまかに紹介されています。

1000Wと、2000Wの電動スクーターの違いがよくわかります。重厚感のあるブラックのボディ、またターボ機能も実際の動画でみるとかなりの迫力です。

そもそもモーターの出力とは?

モーターの場合出力(W)が大きいと、その分重いものを動かすことができます。バイクを買うときは、総排気量で選ばれる方が多いと思いますが、電動スクーター、キックボードの場合は「定格出力」で見ることがおすすめです。バイクと比較すると下記のようになります。

定格出力600W以下→ 〜50ccクラス
定格出力1000W以下→ 〜125ccクラス
定格出力1000W以上→ 125ccクラス〜

ちなみに定格電力はモーターの大きさのことで、最大出力は大体定格電力の1.5倍〜2倍とされています。この「定格出力」は、公道を走るための手続きの際に、免許の種類を確認する際にも役立ちますので、注視しておくといいでしょう。

2000Wってどのくらいすごい?

電動スクーター(もしくはキックボード)は、100Wから1000Wを超えるものまで幅広く展開されていますが、2000Wは最強クラスのです。どのくらい凄いかというと通常のキックボードは原付扱いですが、2000Wになると軽二輪車 (排気量125cc超え250cc以下) と同じ扱いになります。

先ほどご紹介したX-TREME X2000EVOの2020年モデルの最高速度は約50kg (70kg負荷時)、電動アシスト自転車の速度が大体10〜20kg/時ということを考えてもパワーは桁外れです。軽二輪(バイク)と同じくらいのパワーを持ちながら、エンジン音がなくとても静かなのが電動スクーター、キックボードの特徴です。

まとめ

片足で蹴りだせば、あとは力いらずで進んでいく電動キックボード。最高クラスのパワーを持つ2000Wクラスでは、現状電動スクーターが市場に存在しているようです。最高速度50km/時とパワーは桁違い、また一定の条件を満たし手続きを踏めば堂々と公道を走れることも魅力です。ただし本体の保安整備などこまかな確認が必要なので、安心して使いつづけるためにも、購入前にはしっかりと販売店へ確認することをおすすめします。

小型ながら軽二輪(バイク)と同じパワーを持つので、レジャーはもちろん、普段使いにも使えそうな2000Wの電動スクーター。今まで以上に、さまざまな場所で活躍をみせてくれそうです。