アメリカをはじめ、いまや欧州でも大ブームとなった電動キックボード。
海外では様々な会社がシェアリングサービスを展開しており、市民だけでなく観光客が使う姿もよく見かけるようになりました。
しかし悲しいことに、初心者の運転ミスや歩行者との接触など、深刻な事故が起こっているのもまた事実です。
この記事ではじっさいにどんな事故が起きているのか、各都市の対応について、また事故を防ぐ方法についてまとめました。
Contents
電動キックボードの事故の例はある?
電動キックボードにおける事故は残念ながら多発しており、なかには死亡事故につながるケースも。
操作の誤りによる過失だったり、歩行者へぶつかってしまったり、転倒したときに後続の車にひかれてしまうという切ない事故も起きています。
また研究者たちも電動キックボードを提供する企業に、利用者により細かなガイダンスを行うよう求めています。これにともない各都市はあらたな規制をしくなど事故防止に向け動きはじめています。
電動キックボードの事故例
ニュージーランド
また利用者の不注意ではなく、シェアリング会社のミスによる事故も起きています。
シェアリングトップ企業のひとつLime社はソフトウェアの不具合から、前輪が突然ロック状態になるという事件が発生。急ブレーキがかかり、少なくても30人が負傷しました。
怪我は、打撲やすり傷などの軽傷から、あごの骨折や肩の脱臼などの深刻なものまで。新しいモビリティですから、事故や思わぬ自体の可能性はつねに考えておく必要があります。
シンガポール
シンガポールでは、電動キックボードの使用に規制はないのが現状です。運転免許なしでのれることや、地下鉄や職場にも持ち込めることから利用者は2万人にまで急増。
しかし歩道を走る女性に電動キックボードがぶつかり、女性が店頭して意識不明の重体となる事故も起きています。
業界は最高時速25km/時といった自主規制を定めているものの、シンガポールでは子供も塾通いなどに使うため、歩行者と利用者両方の配慮が必要なようです。
電動キックボードの死亡事故例
シェアリングサービスも大ブームとなっているヨーロッパでは怪我だけではすまず、死亡事故にいたるケースも起きています。
フランス
パリでは2019年、電動キックボードにのっていた男性がトラックにひかれて亡くなりました。パリ市内では初の死亡事故です。
パリでは電動キックボードは1年で2万台近くまで増えていて、2020年までには4万代になることが予想されています。さらなる事故を防ぐために、法的規制も検討しているとのこと。
電動キックボードはコンパクトで小さいだけに、車の走行が激しいところに気軽にはいることは危険かもしれません。
スペイン
2018年にはスペインでも初の死亡事故が発生しています。時速30km/時で走っていた電動キックボードが、92歳の女性に衝突したのです。
女性は地面に頭を強くうち病院に搬送されたのですが、2日後に亡くなったそうです。加害者となった青年は2人で道路を走行していたとのこと。
またバルセロナ郊外でも、40歳女性が電動キックボードに乗っていたところ操作を誤り転倒。トラックにひかれて亡くなるという悲しい事故も起きています。
パリでは事故の増加を受け歩道走行を禁止
パリをはじめとする欧州ではここ1年に電動キックボードのシェアリングサービスが普及しました。
事故のはとくに操作になれていない初心者に見られることから、安全性への懸念が強まっているのです。そこでパリでは2019年5月に「電動キックボードの歩道走行禁止」を発表しました。
2019年9月以降、電動キックボードでパリ市内の歩道を走った場合は135ユーロ (約17,000円) の罰金が科せられるようになります。
電動キックボードで事故を起こさないために
ルールを守った走行をする
事故を防ぐためには、電動キックボードの操作方法、その地の交通ルールなどを守って使うことが重要です。スピードを出しすぎたり、わき見運転は事故のもとです。
乗る前に練習をしたり、油断せず万が一のケースに備えて万全の注意をはらいましょう。
ヘルメットやプロテクターをつける
アメリカCDCとオースティン保健局は、事故を起こした190人について調査を行いました。
怪我人の半数近くが頭部に怪我をおっていましたが、適切な予防措置をとっていれば防げはずだとも述べています。
事故を防ぐためにはヘルメットやプロテクターをつけて万が一のために備えることも重要なようです。
まとめ
この記事では電動キックボードの事故について、また事故の防止方法をまとめました。いちど事故を起こすと脳にダメージを受けたり、大きな怪我をしたり、さいあくの場合死亡事故につながるケースもあります。
電動キックボードを使用する場合はしっかりと操作方法、交通ルールを守ること。自分が注意していても周りに巻き込まれることもありますので、ヘルメットやプロテクターをつけて自ら身を守っていきましょう。