最近は公園やレジャー施設などで見にするようになった電動キックボード。公道仕様にするためには保安部品の取り付けが必須なので、自分で改造しているひともいるわけですが、そもそも改造しても問題ないのでしょうか。
この記事では電動キックボードの基本構造から、改造ポイント、具体的にどのような改造がされているのかをご紹介します。
Contents
電動キックボードって改造できる?
実際に電動キックボードを改造して、自分仕様に楽しんでいるひともいます。
海外製はものにより、むだが多かったり、ほしい機能がなかったりするので、車体デザインのコンパクト化や、オンとオフだけのシンプルなスロットをより細かく調整できるよう改造したりと各々工夫しているようです。
高度な改造になると、一回の充電での走行距離を延ばすためにオンロード用にギヤ比を変更して、チェーン調整までかけている方も。
改造のために知っておきたい電動キックボードの基本構造
電動キックボードは、バッテリーでモーターをまわしタイヤを駆動させて走っています。
駆動方法はチェーン、ベルト、DD (ダイレクトドライブモーター) などです。モーターの回転数は基盤 (モータースピードコントローラー) を通じて、アクセルで調整します。
アクセルのセンサーは抵抗式や磁石をつかったMR素子など数種類あり、アクセルにもグリップ方式、レバー方式、親指レバー方式などいろいろな種類があります。
ちなみにバッテリーとモーターを直接つなげてしまうと負荷がかかりどちらかがダメージを受けてしまいます。基盤は2つの間にはいることにより保護回路の役割も果たしているのです。
オートバイの構造と対応させると
オートバイ / 電動キックボード・電動スクーター
ガソリン(燃料)/ 電気(電池)
キャブレターとCDI / 基盤(モータースピードコントローラー)
エンジン / モーター
改造の観点からいうと、電動キックボードの構造はバイクよりも、ラジコンカーのつくりに近いのではという意見もあります。
ちなみに道路交通法上、電動キックボードは原付か、自動二輪扱いとなります。
電動キックボードの改造例
改造方法はいろいろありますが、大きく動力関係と車体関係の2つにわかれます。
どちらにしてもバッテリー、基盤、モーターのバランスが大切といわれています。
動力関係
実際に改造しているひとはどこに手をいれているのか、パーツ別にみていきます。
- バッテリー
電圧、容量の変更
- 基盤 (モータースピードコントローラー)
許容電圧、容量のおおきなものへ変更
他車種流用、電気自動車用部品流用等
- モーター
大出力モーターへの交換
モーターの進角調整
モーターコアの巻き線変更
マグネットの変更
冷却ファンの装着
- 駆動関係
駆動方式の変更(チェーンをベルトへ)
スプロケットの変更
自身で改造や修理をしたうえで破損となると、メーカー保証などは受けられなくなってしまうので注意が必要です。
また危険な場合もありますので、よく調べてから行ってください。
車体関係
車体関係は下記のようにわけられます。
- ハンドル
マウンテンバイクやバイク部品を用いてバーハンドル化
グリップ交換
- Fタイヤ
サイズの変更 (スクーター用、ポケットバイク用)
ラージホイール化(他車種流用、ワンオフ)
ブレーキの強化 (カンチ→ディスク、ドラム→ディスクなど)
- Rタイヤ
サイズの変更 (スクーター用、ポケットバイク用、カート用流用など)
ラージホイール化
ブレーキ強化(ドラム→ディスクなど)
リアサスペンション化(リジット→スイングアーム式)
ホイルイン変速機(3段、4段、7段など)
またこれ以外にも公道仕様にするために、ミラーやライトなどの保安部品を自分で取りつける方もいます。
またハンドルなど出来る部分から改造していくひともいるようです。
実際に電動キックボードを改造すると
こちらの動画では、ウインカーの切り替えスイッチを改造した電動キックボードで公道を走行する姿がうつっています。
公道を走行するためには、保安部品の装着が必要ですが、とくにウインカーはただつけるだけではなくて安全のためにつかいやすさも重要なポイントです。
動画からわかるように改造により大分つかいやすくなっているのがわかります。
まとめ
この記事では、電動キックボードの改造について、まだ実際に所有しているひとが どのような改造をおこなっているのかをご紹介しました。
動力関係を自分で調整する方もいるようですが、海外製のものを購入したけど「ここがもうちょっとこうだったら」という場合に、ちょっとした手直しをしているひとが多いようです。
改造をおこなう際には安全に充分に注意して、たのしい電動キックボードライフを送ってください。