電動キックボードのナンバー取得の流れを見てみよう !

近年その機能性と楽しさに注目を浴びている電動キックボード。最近では原付にも負けないハイパワーモデルも展開されています。私有地やレジャー施設・公園での仕様を推奨されることが多い電動キックボードですが、じつは一定の条件を満たし、必要な手続きをふめば公道を走ることができます。

そこで本記事は公道を走るための条件、そして絶対に欠かせないナンバー取得方法をご紹介します。

電動キックボードとは

L時型をしたキックボードにバッテリーとモーター、ブレーキなどを取りつけた発展させ自走可能な乗り物です。また電動キックボードはときどき電動バイク、スクーターと同様に扱われることがあります。

電動キックボードを公道で走ろうとすると、原動機付自転車または自動二輪 に区分されます。そのため公道を走るには免許を持っていることを前提として、車体が一定の条件を満たすこと、またナンバー取得などいくつかの手続きが必要となります。

公道を走れる電動キックボード

実際に公道走行に適したモデルが販売されていますので、一部ご紹介します。

Airwheel Z5 Bagln200

出典元 : AirWheel TOKYO

こちらは本体 (税込129,600円) に、公道モデルキット(ハーネス、バックミラー、ウィンカー、テールランプ、ナンバーフレーム等の保安部品)をプラスすることで公道走行のための保安基準を満たすようにできた電動キックボードです。自分で保安器具を買いそろえる必要がないのがメリットです。

X-TREME X2000EVO TURBO リチウムプレミアムGold Edition 2020年model

出典元 : 株式会社ビークルファン

こちらも公道走行のための保安基準をクリアしやすいモデルです。最高時速は50km/時 (70kg負荷時) と非常にハイパワーで本体価格は148,000 円。タンデムシートを着用することで公道での2人乗りの走行も可能になっています。販売サイトには ”保安部品有り” と記載があります。

この他にも「保安部品を取り付ければ公道走行が可能になる」という商品が存在しているようです。公道で走ることを前提に購入する場合は、販売店へ保安基準を満たすパーツがすべてそろっているか、または別途購入が可能かを確認することをおすすめします。

 

電動キックボードのナンバー取得方法

下記が公道を走るために、クリアしなければならない条件です。

  • 道路車両上の保安条件を満たしている(前照灯、番号灯、方向指示器など)
  • 当該市町村から交付される標識を車体へ取りつける
  • 自賠責保険に加入する

必要な書類 

ナンバー取得に必要な書類はこちらです。

  1. 販売証明書または廃車証明書と譲渡証明書(他人から譲渡を受けた場合)  
  2. 印鑑(法人の場合は代表者印)
  3. 窓口で手続きをする人の身分証明書(免許証等)
  4. 軽自動車税(報告)書兼標識交付申請書(原動機付自転車・小型特殊自動車)

インターネットで購入する場合は忘れず、のなかのどれか該当するものをもらいましょう。手続きは自身が住所登録をしている市町村役場で行う必要があります。は役場にて入手できますのでその場で記入しましょう。

ナンバー取得の流れ 

「原付の新規登録」ができる窓口へ行き、必要箇所を記入した先程の書類を提出します。申請が受理されるとすぐに、以下の2つをもらうことができます。

  • ナンバープレート
  • 標識交付証明書

役場によっては手数料がかかる場合があり、稀に「自動車損害賠償責任保険証明書(次のパラグラフでご説明する)」を申請時に提出する必要があるようです。役場のホームページで必要書類等が確認できるので、さきにチェックしておくとスムーズです。

すべての手続きが問題なく終われば、ヘルメット着用して車道を通行できるようになります。車道に出る際は、安全のためにも交通ルールはしっかりと守りましょう。

こちらで解説しているのは、「原付扱いとなる定格出力1000W以下 (〜125ccクラス) の電動キックボードまたはスクーター 」の手続き方法です。この規格を超える場合は、概要が変わる可能性がありますので販売店または役場へご確認ください

保険について

ナンバーを持っていても、以下どちらかの保険に加入しないと公道は走れず、違反した場合は罰則(1年以下の懲役または50万円以下の罰金)が課せられる可能性があります。以下どちらかの保険にしっかり入っておきましょう。

  • 自動車損害賠償責任保険
  • 自動車損害賠償責任共済

損保ジャパン日本興亜などでも、原付、250cc以下のバイク用の保険などが用意されており24時間ネットで加入できるようになっています。

まとめ

こちらの記事では「電動キックボードで公道を走るための条件」、そして絶対に欠かせない「ナンバー取得方法」をご紹介しました。

公道を走るためにはナンバー取得だけでなく、電動キックボードまたはスクーターが道路運送車両上の保安基準に適合しているか、本人が自賠責保険に入っているかなども大切です。楽しく安全に乗り続けるためにも、すべてをクリアしてから公道へ出ていくと安心でしょう。